交声曲「海道東征」 信時潔 作曲 北原白秋 作詩 日本建国神話を格調高く描いた大作、交声曲「海道東征」がいよいよ再演へ

「海ゆかば」や歌曲集「沙良」など名曲を数多く遺した信時潔。昭和音楽史の礎を築いたこの作曲家の大作「海道東征」は北原白秋作詩により1940年「皇紀2600年奉祝行事」の祝典のため書かれました。神武天皇の「東征」を題材にした、全8章からなるこの作品は、昨年東京で公演され、大好評を博しました。そして2019年4月、天皇陛下御即位30年奉祝公演として、東京芸術劇場にて再演いたします。

弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 平成31年(2019年)4月12日 開演:19:00(開場18:00) 東京芸術劇場コンサートホール(池袋) プログラム
  • エルガー:行進曲「威風堂々」第1番 ニ長調 Op.39-1
  • ブラームス:ハンガリー舞曲集より 1番 ト短調 3番 ヘ長調 5番 ト短調
  • 外山雄三:管弦楽のためのラプソディ
  • * * *
  • 信時潔:交声曲「海道東征」
  • ※曲目は変更になることがございます。
  • 指揮:大友直人
  • 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
  • ソプラノ:幸田浩子
  • ソプラノ:鈴木愛美
  • アルト:小泉詠子
  • テノール:小原啓楼
  • バリトン:与那城敬
  • 合唱:栗友会(合唱指揮:栗山文昭)、杉並児童合唱団 (合唱指揮:津嶋麻子)
  • ※やむを得ない事情により、出演者を変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。
  • 主催:産経新聞社
  • 一般問い合わせ先 東京音協:03-5774-3030 (平日11:00~17:00)
チケット情報
S席 ¥8,000(税込)
A席 ¥7,000(税込)

11月16日(金)発売開始

※全席指定

※未就学児入場不可

※車椅子席 事前に電話でご予約いただき、公演当日に係員が所定のお席にご案内します。

プレイガイド(発売日以降~)

お問い合わせ:東京音協 TEL:03-5774-3030/平日11:00~17:00

日本建国の神話を格調高く描いた世界に誇る名曲、交声曲「海道東征」は、1940年(昭和15年)の「皇紀2600年奉祝行事」のために書かれた。当時山田耕筰らとともに日本の洋楽の礎を作った作曲家 信時潔によるこの大作、歌詞は、『日本書紀』や『古事記』の記述を元に詩人・北原白秋が手がけた。管弦楽、独唱、重唱、合唱、児童合唱が見事に組み合わさった日本初のこのカンタータ(交声曲)は、「国産み」から「神武東征」までを吟ずる8章からなる。
戦後、ナショナリズムを極端に避ける動きの中で封印されてきたこの名曲は、信時潔没後50年の2015年秋、大阪フィルハーモニー管弦楽団により蘇り、翌2016年秋の再演も含め大好評となった。熱い期待に応え、いよいよ東京での再公演を開催する。

信時潔
信時潔 写真提供:信時裕子
交声曲「海道東征」
第1章 たか千穂ちほ

天地創造~日向・高千穂への称賛~カムヤマトイハレビノミコト(後の神武天皇)の東征決意

第2章 大和やまと思慕しぼ

出帆前、大和への憧れ 古事記「大和は国のまほろば」からの引用

第3章 ふな

日の出、満ち潮。日向・美津港からの出帆 東征の始まり

第4章 船謡ふなうた

旅の安寧を祈る「祝詞」~ 掛け声と船謡調の掛け合い

第5章 速吸はやすい菟狭うさ

わらべ唄風の児童合唱が速吸(大分と愛媛の間の佐賀関海峡)での古の物語を、民は中世歌謡風の歌で菟狭(宇佐地方)に上陸した一行を歓待する

第6章 海道かいどうかい

宇佐の滞在ののち、筑紫の国、安芸の国、吉備の国を経て目指す、東への長き旅路

第7章 しら肩津かたのつ上陸じょうりく

河内の国 白肩野津への上陸 ~ 豪族・長髄彦との戦闘

第8章 天業てんぎょう恢弘かいこう

イハレビコは大和の橿原で天皇に即位する。三種の神器への賛歌、日本の建国を讃える情景

出演
  • 指揮 大友直人 Naoto Otomo
    指揮 大友直人
    Naoto Otomo

     桐朋学園大学を卒業。指揮を小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、岡部守弘各氏に師事した。桐朋学園大学在学中からNHK交響楽団の指揮研究員となり、22歳で楽団推薦によりNHK交響楽団を指揮してデビュー。国内に限らず海外のオーケストラにも多く客演し、欧米での活躍にも大きな期待が寄せられている。
     現在、群馬交響楽団音楽監督、東京交響楽団名誉客演指揮者、京都市交響楽団桂冠指揮者、琉球交響楽団音楽監督。また、2004年から8年間にわたり、東京文化会館の初代音楽監督を務めた。
     第8回渡邊暁雄音楽基金音楽賞(2000年)、第7回齋藤秀雄メモリアル基金賞(2008年)を受賞。

  • 管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団 Tokyo Philharmonic Orchestra
    管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
    Tokyo Philharmonic Orchestra

     1911年創立。日本のオーケストラとして最古の歴史をもち、メンバー約130名、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督チョン・ミョンフン、首席指揮者アンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフ。自主公演の他、新国立劇場他でのオペラ・バレエ演奏、NHK他における放送演奏など、高水準の演奏活動を展開。また、海外公演も積極的に行い、国内外から高い注目を集めている。
     1989年からBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。

  • ソプラノ 幸田浩子 Hiroko Kouda, Soprano
    ソプラノ 幸田浩子
    Hiroko Kouda, Soprano

     東京藝術大学首席卒業。同大学院、オペラ研修所を経て渡伊。数々の国際コンクールに上位入賞後、欧州の主要歌劇場へ次々とデビュー。ローマ歌劇場、シュトゥットガルト州立劇場等で活躍し、名門ウィーン・フォルクスオーパーと専属契約。
     帰国後はオペラ出演の他、主要オーケストラとの共演や全国各地でのリサイタル、またNHK「気ままにクラシック」のパーソナリティやBSフジ「レシピ・アン」のMCなど多彩な活動を展開。
     CDも多数リリースしており、9枚目の最新アルバムは≪優歌(ゆうか)≫。
     第14回五島記念文化賞オペラ新人賞、第38回エクソンモービル音楽賞奨励賞受賞。第3代クルーズアンバサダー(クルーズ振興大使)。二期会会員 

  • ソプラノ 鈴木愛美 Manami Suzuki, Soprano
    ソプラノ 鈴木愛美
    Manami Suzuki, Soprano

     国立音楽大学卒業。同大学院、新国立劇場オペラ研修所修了。08年より文化庁その他助成を受けミラノ、ウィーンで研鑽を積み、ウィーン国立音楽大学大学院研究課程歌曲科を最優秀の成績で修了。
     この間シェーンブルン宮殿劇場にて『フィガロの結婚』でバルバリーナを演じ、楽友協会にて「歌曲コンサート」に出演するなど精力的に活動。13年帰国後は、飯守泰次郎指揮日本フィル「天地創造」や宮本文昭指揮東京シティ・フィル「カルミナ・ブラーナ」、パスカル・ヴェロ指揮仙台フィル/フォーレ「レクイエム」等主要オーケストラと共演。第26回飯塚新人音楽コンクール大賞、併せて文部科学大臣賞、朝日新聞社賞、飯塚市長賞受賞。二期会会員

  • アルト 小泉詠子 Yukie Tamura, Alto
    アルト 小泉詠子
    Eiko Koizumi, Alto

     東京藝術大学大学院博士課程修了、博士号取得。二期会オペラ研修所マスタークラス修了。修了時に、優秀賞及び奨励賞受賞。文化庁新進芸術家派遣により渡伊。日本音楽コンクール第3位、藤沢オペラコンクール第2位。2010年M.プラッソン指揮二期会『ファウストの劫罰』でマルグリートを演じて二期会デビュー。以降も15年A.バッティストー二指揮同『リゴレット』ジョヴァンナ、18年同『ノルマ』(演奏会形式)アダルジーザ等で高い評価を得る。
     とりわけ『ヘンゼルとグレーテル』ヘンゼルは定評があり、サイトウ・キネン・フェスティバル松本や日生劇場でも好演。また18年には「NHKニューイヤーオペラコンサート」に初出演している。二期会会員

  • テノール 小原啓楼 Keiro Ohara, Tenor
    テノール 小原啓楼
    Keiro Ohara, Tenor

     東京藝術大学卒業。卒業時に松田トシ賞受賞。同大学院博士課程修了、博士号取得。
     これまで二期会『蝶々夫人』ピンカートン、新国立劇場『夕鶴』与ひょう等で好評を博し、中でも新国立劇場『沈黙』の主役ロドリゴは迫真の演唱が絶賛され、再演にも出演。他にもロームシアター京都オープニング公演『フィデリオ』フロレスタン、二期会『ローエングリン』タイトルロールなど重厚な役でも高い評価を得、歌唱の幅を広げている。
     コンサートでも「第九」をはじめ「大地の歌」「戦争レクイエム」等で好評を博しており、古典から近現代の作品に至るまで多岐にわたり活躍。
     13年東京国体開会式にて天皇皇后両陛下御臨席のもと国歌独唱、全国に生中継された。二期会会員

  • バリトン 与那城敬 Kei Yonashiro, Baritone
    バリトン 与那城敬
    Kei Yonashiro, Baritone

     桐朋学園大学卒業。同大学研究科、及び新国立劇場オペラ研修所修了後、文化庁派遣によりミラノに留学。
     『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモで二期会デビュー。以降、同『エフゲニー・オネーギン』タイトルロール、同『蝶々夫人』シャープレス、新国立劇場『鹿鳴館』影山伯爵、神奈川県民ホール『金閣寺』鶴川等で活躍。昨年は香港シティ・ホールにて『ラ・ボエーム』マルチェッロで喝采を浴びた。
     コンサートでも主要オーケストラと多数共演しており、「第九」をはじめ宗教曲や「大地の歌」のソリストとしても高い評価を得ている。
     CDは《First Impression》をリリース。
     奏楽堂日本歌曲コンクール第1位。マリオ・デル・モナコ国際声楽コンクール第3位。二期会会員

  • 合唱:栗友会 (合唱指揮:栗山文昭) Ritsuyukai Chor
    合唱:栗友会
    (合唱指揮:栗山文昭)
    Ritsuyukai Chor

     栗山文昭を音楽監督・指揮者とする混声合唱団4つ、女声合唱団6つ、男声合唱団2つで構成されている。各団の演奏会、レコーディング等と共に<栗友会>としても活動を重ねている。NJPとも、「第九」特別演奏会(1993年に初出演。以来、2017年末までに15年連続計19年間出演中)、歌劇「ローエングリン」、歌劇「ペレアスとメリザンド」、歌劇「トリスタンとイゾルデ」、シュミット「七つの封印を有する書」、ブリテン「戦争レクイエム」、マーラー:交響曲第3番、同第8番(千人の交響曲)」、ドボルジャーク「スターバト・マーテル」、オルフ「カルミナ・ブラーナ」、ロッシーニ「スターバト・マーテル」など数多く共演している。

  • 児童合唱:杉並児童合唱団 (合唱指揮:津嶋麻子) Suginami Junior Chorus
    児童合唱:杉並児童合唱団
    (合唱指揮:津嶋麻子)
    Suginami Junior Chorus

     昭和39年に誕生し、「歌のメリーゴーランド」「歌は友だち」などNHKの番組にレギュラー出演。児童合唱団にとって未知の分野であった「合唱ミュージカル」や、「ポピュラー曲」の開発に力を注ぎ、数多くの作品を委嘱・発表。見て聴いて楽しいこれらの作品は、全国の合唱団に愛唱される。また世界の名曲・民謡の編曲作品で、クラシックに興味を持たない人々にも素晴らしさを伝えてきた。年に2回プロデュース公演を開催。夏休み期間は全国各地で公演(招聘)を行い、明るくさわやかな歌声でファンを魅了している。現在団員は3歳から大学生まで約230名。音楽を通し精神力を高め、挨拶や言葉遣いなど礼儀正しい思いやりのある子供達を育てている。児童合唱界のリーダー的存在としてその実力と名声はゆるぎないものである。